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GitHub勉強会 for Designers OSAKA に行ってきた

スーパーへなちょこGit使いのあわゆきです。

昨日(2014年6月3日 火曜日)に「GitHub社がやってくる! GitHub勉強会 for Designers OSAKA」という勉強会に参加してきました。2日前に東京で開催された GitHub Kaigi (イベントページ)からの流れで、GitHub社のスタッフの方が大阪にもお越しになり、デザイナー向けのGitHubのお話やハンズオントレーニングをしてくださるというすてきな会でした。

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(ホワイトボードにオクトキャット描くのお手伝いした)

 

会の次第は以下のようなものでした。

そして、聴講者あわゆきのへなちょこスキルは以下のとおりです。

この前提での、感想です。

 

「デザイン」の定義自体がかけ離れている「今」からの葛藤

まず Coby のプレゼンテーション "How design happens at GitHub" からの所感です。 Coby は GitHub 社のデザイナーで、社内でのデザイン方式と、プロジェクトとのチームの関わり、さらに GitHub 社全体の関わり方について紹介してくれました。

オープンなデザインのメリット

"Open Design" という GitHub 社のデザイン方式は、しばらく前から言われている、いわゆる「インブラウザデザイン」というもので、旧来の「デザインカンプ」が前提にあるものではありません。絵として作り上げて、それからコードに落とし込むような二度手間は取らず、はじめから生のデータを流し込んで、最終的に落とし込まれるべき閲覧環境(=ブラウザ)で作りこんでいくメリットを強調していました。

これらはインブラウザデザインの特徴なので、 GitHub 社に限った話ではないところでもあります。グラフィックソフトでデザインカンプを作ることで囲い込みがち/見落としがちなことや、実装時に発生しがちな争点を回避できるメリット、小さなサイクルでブラッシュアップを繰り返せる取り回しやすさなど、それはそれで共感できることばかりでした。

オープンなデザインの課題

Coby は同時に、メリットだけでなく様々な課題があることも教えてくれました。作り込まれていない段階でデザインをオープンにしていくことへのハードルや、多方面からのフィードバックを交通整理して取捨選択していく意思決定の拠り所、本番環境に乗せながら進めることで時に制作側がリリース前ということを忘れてしまう難点など、各所に乗り越えるべきことも少なからずあるようでした。

そしてこれが、個人的にはなんだかすっきりしたところでした。

新しい方式や技術というのは、メリットが先行して強調され、デメリットが少し見えにくい印象があります。また、移行する過渡期にある課題というのは、掘り下げた後にようやく見えてくるものではないかと。そこの得体の知れぬ怖さ。

若干ミーハーですが、これだけ先に進んでいる人たちですら、葛藤しまくっているようだ、というのが発見だったのです。「スゴい」人たちはそんな問題などいとも簡単に乗り越えてしまうほど「スゴい」のではないか、という勝手で曖昧な印象を持っているのです、わたし。だから、自分にはこんなスゴいもの乗り越えられないのではないか…とか、もう少しこなれるのを待とう、と二の足を踏みます。

誰だってつらいものはつらいのですね。スゴさは、頭のよさや技術力というより、勇気や思い切りや好奇心や楽しめるモチベーションなのだと思い至りました。発見。

 デザイナーとは

これはもう、完全に考え直すというか、今自分がいる界隈とはほぼ別の定義だと思います。区切りどころが違うというか、スキルセットがちょっと違う。なので、昨今の制作現場に即ち充てがうのは無理に決まっているな、と。再認識です。

以前から思っていますが、わたしにはどちらが正解とも言えないです。仕事というのはそこに関わる人や環境、考慮すべきコンテキストが山のように組み合わさった上で成り立っているので、今すぐ100%インブラウザ行きます!は現時点ではまだ無理無理無理。どれだけ鼻で笑う人がいても無理。

ただ、そういう方向に向かうべき、あるいは向かって問題なさそうなプロジェクトもありそう。糸口を見つけて少しずつ変わっていけばいいな、と思います。日本は遅れているといいますが、かといっていきなりは変われないでしょう、適度なタイミングとペースで。

祝・初ぷるりも…

Jordan のハンズオンでは、 GitHub 社のトレーニング用リポジトリを使って、 Fork してファイルを作って Pull Request して、ローカルに Clone して Branch 切って画像追加して Commit して Pull Request して他のところから Push された最新のファイルもローカルに反映させてモニョニョニョ…といったことを、 GitHub のサイトからの操作と、Terminal を通しての操作を合わせてやっていったのですが途中で分からなくなりました。

でも、少し前よりやれる気になったのが収穫でしょうか。実戦ぷるりできるように何かにコミットしたくてあちこち見てみるようになりました。

渾身の質問 "Do you like sushi?" からの

ビアバッシュの時に、質問しにいったらオクトキャットのステッカーあげるよ!ということで、Jordan をつかまえて必死で尋ねた質問がこれでした。 GitHub はまだあんまりまともに使えないけれど、お寿司が貼れることでちょっと関わりがあるの!と言いたかったのですが…
必死に iPhone の画面を見せながら LTTM が!お寿司が!と伝えようとした結果、ふかやつ氏の宣伝ができたような気がします。お寿司が貼れることが伝わったかはまったく不明ですが、ふかやつ氏の GitHub のプロフィールには辿り着きました。

でも念願のステッカーはもらえました。パフェっぽいオクトキャットかわいい!

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これをMacBook Proに貼って、励みます。GitHub と、あと、お寿司が貼れますと伝えられるくらいのコミュニケーション力。

 東京の GitHub Kaigi も楽しそうだなぁとタイムラインを追っていましたが、大阪の勉強会もとてもおもしろかったです。へなちょこにとって本当によい知見を得ました。

 

このまま畳み掛けるように今週土曜日(2014年6月7日)には、リクリ(Re:Creator's Kansai)のセミナー『ノンプログラマでも今日から使える「Git」でバージョン管理』に行ってきます。楽しみです。