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はてゆき

はてな + あわゆき

私と床寝の半生【床寝 Advent Calendar 2015 / 6日目】

日記

これは【床寝 Advent Calendar 2015】の6日目のエントリーです。

そろそろ30代の終わりも見えてきた頃合ですし、ここらで自分の人生における床寝の変遷についてなど振り返ってみたいと思います。

床寝と共にある半生だった

ふとんに頼ることなく今いるその場にこの身を委ねる床寝、わたしの人生のステップごとに形態を変化させつつも、常に自然に生活に溶け込んでいたものでした。

〜18歳:親元で守られる幸せのかたち、早朝床寝

これはまだわたしが実家で暮らしていたころの床寝です。

わたしの父は通勤ラッシュを嫌って早朝に出勤する人でした。その父の起床時間はもちろん早かったため、わたしは物音でなんとなく自然に目覚めてリビングに顔を出し、朝食を摂り支度する父母の傍で再びまどろむのが日課だったのです。もちろん、床で。

中でもとりわけ幸せだったのが冬の朝。主力な暖房器具たる灯油ファンヒーターの前に陣取り、床寝するのです。膝を曲げてほどよく身体を丸めつつ、なるべく満遍なく全体に温風が当たるようにします。バランスが悪いと一部が低温やけどのようになったりすることもあるので、今思えばそれなりに高度な床寝だったのかもしれません。ただ、両親に守られながら育つ幸せの、ひとつの輪郭だったのだな、と今では懐かしく思い出します。

20歳:大学デビューの床寝ニケーション、雑魚寝

大学入学とともに、わたしは地元を離れ京都で暮らし始めました。

縁あって入会した登山サークルの仲間たちとの日々。山ではシュラフ寝(床どころかほぼ地面)、里では宅飲みから誰かの下宿で雑魚寝…と、仲間に囲まれながらのワイルドな就寝生活を覚えたのがこの頃でした。

これらのワイルド雑魚寝にあたっては若気の至りともいえる数々のエピソードももれなくついてくるのですが、それはまた別の機会に…。とりあえず、よく風邪引かなかったな。

22歳:旅立ちの不安を抱えながら混迷の炬燵寝

これも大学時代に覚えた床寝です。

大学4回生後半になぜか布団を敷くのが異様に面倒になり、自分の下宿ではこたつの端でこたつ布団をかぶる形で眠っていました。肌寒くなれば時々スイッチを入れ、不快になれば切り…を繰り返し。もちろんスイッチは常に右手のすぐ側に。

この時期は、個人的には床寝の黒歴史と捉えています。今思えば、周りの仲間たちがほとんどが大学院に進学する中なぜか学士卒で就職を選択してしまい、未知の世界に足を踏み入れる不安があったのかもしれません。その深層心理がこういう自暴自棄な床寝として現れていたのではないかと。

しかしこの時もよく風邪引かなかったな自分。

 

その後、就職して上京してから一時期主立った床寝は途絶えます。時々ガスファンヒーターの前で、実家を思い出すような形で丸くなったりはしましたが。あれだけ不安だった東京での自立は、実は案外充実していたのかもしれません。

ところが、新卒で入った製薬会社を退職してWeb業界に移ってから、わたしは床寝との再会を果たすことになります。

28歳〜:戦略的床寝〜デスマーチを聴きながら

すでに10年前でありながらも、こちらの業界に来てからの話なので昨日のことのように思えますが…。再び床寝が始まりました。起きる前提での睡眠、仮眠のための床寝です。

目の前のこの仕事を終わらせるにはどう考えても睡眠時間なんて確保している場合ではない、でも眠い、デスクに向かいながら落ちる、なんかよくわからない線が生まれてる、よくわからない文字列が生まれてる、必要なはずのレイヤーが消えている…そんな時は、もう、寝るしかないんです。でもちょっとだけ。朝まで寝ちゃったらヤバいから。ちょっとだけ…のための、床寝。

要はあえて若干無理のある寝かたをして、自然に短時間で目がさめるようにするのです。ただし、無理をしすぎないように。冷たすぎる床では風邪をひくしそもそも眠れないのでカーペットや座布団の上で。枕の代わりにクッションや座布団の2つ折り、そして薄手の毛布。適度に快適に、そして適度に不快にすることで、きちんと眠り、きちんと目覚めるさじ加減が重要になってきます。これはもう今まで経てきた床寝の集大成といってもいいのではないでしょうか。

ちなみに最近では無印良品体にフィットするソファ(人間をダメにするソファ)も利用します。上半身はソファ、下半身は床。戦略的床寝としてはかなり捗るアイテムです。

実は妊娠中に仕事が若干スタックした時もこれやってました。寝ろよ。

 

最近は育休と称してほぼ休業状態のため、この床寝も影を潜めていますが…。

ちなみに今は床に寝転ぶとこんなことが起こります。

38歳:mhkn 床寝

我が子(通称 mhkn / 乳児)の相手をしながら時々床に寝転んでいます。赤子と四六時中全力で相手するのはなかなかの重労働ですし、あと、飽きる。

寝転んでいると mhkn がずり這いで寄ってきて、顔をビンタします。引っ掻きます。さらに仰向けで寝ていると、顔を覗き込み、鼻を延々しゃぶられます。ぬろんぬろんします。あと、よだれめっちゃ垂らされます。

まぁ、けっこう辛いんですけど、わりと笑えてくるんですね。いたぶられつつもちょっと楽しんでいる自分に気づくわけです。くるかな?くるかな?と。

 

これをまとめていて、ふと気づきました。かつては親に守られつつの床寝を満喫していた自分が、この歳にして子を見守りながらの床寝になったのです。人生の傍にある床寝、その時ごとの彩りを添えてくれる床寝でした。

これからの残りの人生も、どんな床寝が待っているんでしょうか。そして我が子 mhkn もどんな床寝を覚えていくのでしょうか(できればデスマ床寝は覚えないでほしい親心)。楽しみです。

 

以上、床寝 Advent Calendar 2015 6日目でした。

明日は…角田 綾佳さんだよ!お楽しみに!